北上市で花粉症にお悩みの方へ。仕組みから最新の治療事情まで内科医が解説
2026/03/11
春先になると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみに悩まされる「花粉症」。いまや日本の国民病とも言われるほど多くの方が患っています。
「毎年お薬をもらっているけれど、そもそも体の中で何が起きているの?」「根本的な治療はないの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回は、花粉症の仕組みから、当院で行っている検査、そして最近の治療薬を巡る最新事情についてお話しします。
そもそも花粉症とは?
花粉症は、植物の花粉が原因となって起こる季節性アレルギー性鼻炎のことです。 私たちの体には、外部から入ってきた異物を排除しようとする「免疫」という仕組みがあります。本来、花粉は体に害のないものですが、免疫システムが「これは敵だ!」と過剰に反応してしまうことで、鼻水や涙で花粉を追い出そうとする症状が現れます。
どのような検査で診断するの?
「自分は何の花粉に反応しているのか」を知ることは、適切な対策をとるための第一歩です。当院では主に以下の検査を行っています。
アレルギー血液検査(View39など)
少量の採血で、スギ、ヒノキ、カモガヤ(イネ科)、ブタクサといった代表的な花粉だけでなく、ダニやハウスダストなど39種類のアレルゲンを一度に調べることができます。 原因がわかれば、症状が出る前からお薬を飲み始める「初期療法」などの計画が立てやすくなります。
治療の選択肢と「最新の供給事情」
花粉症の治療には、大きく分けて「症状を抑える対症療法」と「体質を変える根治治療」があります。
1. お薬による治療(対症療法)
抗ヒスタミン薬の内服や、点鼻薬、点眼薬を使用します。最近のお薬は「眠くなりにくい」「1日1回で済む」など選択肢が広がっています。
2. 舌下免疫療法について(ご注意)
口の中で溶けるお薬を毎日服用し、数年かけて体を花粉に慣らしていく「舌下免疫療法」という根本的な治療法があります。
しかし、現在大きな問題となっているのが**「治療薬(シダキュアなど)の出荷調整」**です。全国的に需要が急増した影響で、新しく治療を始めるためのスターターキットが手に入りにくい状況が続いています。そのため、当院を含め多くの医療機関で、新規の導入を一時的に制限せざるを得ない状況にあります。 ※すでに治療を継続されている方の継続処方は可能な場合があります。
3. レーザー治療について
鼻の粘膜をレーザーで焼くことでアレルギー反応を抑える外科的な処置です。こちらは耳鼻咽喉科など専門の設備を持つ施設で行われる治療ですが、薬の効果が不十分な方の選択肢の一つとなります。
忙しい方へ:オンライン診療のご案内
「仕事や家事で通院の時間が取れない」「花粉症の薬が欲しいけれど、待合室での待ち時間を減らしたい」という方のために、当院ではオンライン診療を導入しております。
オンライン診療の流れ
現在は、以下の運用となっております。
- 初回(初診)の方: まずは対面での診察をお願いしております。症状をしっかり確認し、必要に応じてアレルギー検査などを行うためです。
- 2回目以降(再診)の方: 症状が安定している場合は、スマートフォンやPCを使ったオンライン診療への切り替えが可能です。
※将来的には、初診からのオンライン診療対応についても順次検討・拡大していく予定です。
まとめ
花粉症は、集中力の低下や睡眠不足など、生活の質(QOL)を大きく下げてしまう病気です。
北上市周辺でも、時期によって飛散する花粉の種類が変わります。「いつもの薬が欲しい」という方はもちろん、「一度しっかり検査をしてみたい」という方も、どうぞお気軽に当院へご相談ください。