きたかみ腎クリニック

院長メッセージ

地域医療への想いと、当院が大切にする診療の軸についてお伝えします。

院長メッセージ

震災後の石巻で6年間、そしてその後は東京で経営やデジタル技術に精通する日々を過ごしました。 万全の準備を整え、ついに東北へ帰還いたしました。

当院の診療は、3つの柱を軸に医療を提供いたします。

第一の柱:透析医療

医療の進歩や社会構造の変化により、介護度の高い透析患者さんが増加しています。 通常の透析管理だけでは、そうした患者さんを支えきれません。 認知症の管理、褥瘡の処置、食欲不振への対応に加え、悪性腫瘍の継続治療、慢性心不全や敗血症、 さらには気胸に対する胸腔ドレナージと、幅広い老年医学の知識が必要とされます。

限られた医療リソースでこれらを支えるためには、情報伝達を的確に行うICT技術が不可欠です。 当院では、私自身が設計・開発に携わり、老年医学の課題解決を目的としたチームやシステムの構築を進めております。 国内では他に類を見ない、テクノロジーベースのクリニックを目指しています。

第二の柱:腎臓内科を中心とした全人的な内科診療

透析を避けるための予防的な管理を重視し、患者さんの要望や生活スタイル、 そして譲れない点について、しっかりと話し合うことを大切にしています。

そもそも、患者さんにとって『内科』は意識せずに訪れるものかもしれませんが、 私はこの領域を広い視点で捉え、腎臓疾患をはじめ、あらゆる疾患に対応できる体制を整えています。 たとえば、痛みでお困りの患者さんには、原因を徹底的に検索し、必要に応じてブロック注射を行うこともあります。 このような技術や柔軟な対応は、特に在宅診療において大きな効果を発揮します。

第三の柱:訪問診療

訪問診療は、疾患別に診療を分ける医療ではありません。 体の状態が徐々に弱り、通院が難しくなった患者さんに対して、 生活全体を見据えながら医療を提供する分野です。

内科疾患はもちろん、腎臓病、心不全、感染症、がんの継続治療、 認知症や終末期医療まで、幅広い対応が求められます。 私はこれまでの臨床経験に加え、透析医療や老年医学の知見を活かし、 「自宅や施設で、どこまで医療ができるか」を常に考えてきました。

訪問診療において重要なのは、医師一人の力ではなく、 看護師、介護職、施設スタッフ、ご家族との連携です。 当院では、ICTを活用した情報共有を積極的に取り入れ、 限られた医療資源の中でも、質の高い在宅医療を実現する体制づくりを進めています。

これからも地域の皆さまにとって、安心して相談できる“身近な医療の窓口”であり続けられるよう努めてまいります。